2012年12月28日 14:27
コラムの更新が滞り、各方面に色々とご迷惑をおかけしている日々ですが、平成24年も残すところあと数日となりました。
当法人のホームページが開設され約9ヶ月、様々な方にご協力いただき、手前味噌ながら素晴らしいホームページに日々進化していると思っております。が、何分コラム担当者の力不足により、成年後見制度を取り巻く様々な問題や状況を、コラムでお伝えしたかった10分の1もお伝えできなかったことが悔やまれます。平成25年はこの反省をふまえ、もっとコラムを充実させていきたいと考えております。
さて、平成24年は4月1日に老人福祉法の改正(第32条の2の創設)、10月1日には障害者虐待防止法の施行があり、成年後見制度の重要性がますます高まった年でもありました。また、平成25年4月1日には障害者総合支援法の施行が予定されており、福祉を取り巻く環境が目まぐるしく変化していく中、成年後見制度の重要性や必要性は更に高まっていくものと予想されます。確かに様々な矛盾を抱え、未だに制度そのものの存在に賛否両論ある成年後見制度ではありますが、現行(認知症)高齢者や障害者の方の身体や財産を守るには、成年後見制度がその要になると思われます。制度そのものの存在価値を問うよりも、制度に携わる人間の質や意識を高めていくことがより重要ではないかと思います。
12月16日には衆議院議員の解散総選挙が行われ、政権は再び自民党が掌握し、3年以上続いた民主党政権時代に決定された福祉政策も見直しがかかるかもしれません。
当法人が小矢部市・砺波市・南砺市から委託を受けて実施している厚生労働省市民後見推進モデル事業もまた変化があるかもしれません。ただし、当法人の理念は政策や状況が変化しても変わることはありません。今後とも、政策等にふりまわされる事なく、自分達ができる事、なすべき事を行っていきたいと考えております。
そんな年の瀬も押し迫ってきた本日(12月28日)に当法人に家庭裁判所から審判書が届きました。約2週間経過した年明け早々には、お1人の方の後見受任が確定します。当法人にとっては5件目の受任となります。平成19年に産声をあげた当法人は、歩みはゆっくりですが少しずつ、少しずつ法人の理念を推進するべく前へ進んでいるように思えております。来月にも何件か当法人を候補者としての成年後見申立ての受理面接が決定しております。まだまだ法人の力不足でご相談およびご依頼頂いた案件すべてをお引受けできない状況ではございますが、随時お引受けしていきたいと精進しております。ご相談、ご依頼頂いた方には大変申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちいただければと思います。
さかのぼって9月にはこの富山県で高齢者(父)と障害者だと思われる(子供2人)家族3人がなんらかの理由により死亡、死後1ヶ月近く経ってようやく発見されるという大変痛ましい事件が報道されました。11月にはお隣の石川県でも同様な事件が起こっております。当法人が後見を受任した方の中にも、今年だけで100万円単位の消費者被害にあっていたと思われる方がおられました。おそらくこれは氷山の一角で、高齢者や障害者を取り巻く環境は様々な問題を孕み、悪質なケースも後を経ちません。こういった問題に少しでも当法人が対応し、誰もが最後の最後まで自らの望んだ場所で生きられる地域・社会を造っていくための一翼を担えればと考えております。
今後も様々な方のご協力をいただきながら、少しでも社会に貢献できる法人であるよう努めていきたいと想っております。
平成25年もとなみ地域障害者成年後見福祉会をどうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。